ベータグルカンの効能として最もよく知られているものは抗ガン効果です。ベータグルカンは体の状態を正常にする生体恒常効果(ホメオスタシス)が期待できるだけではありません。体の中に入った細菌やウイルスを消化するマクロファージを活性化する機能があります。ですからベータグルカンには再発防止や転移防止という効能が期待できます。結果的にがん細胞の増殖を抑えたり消し去ったりすることができるかもしれないからです。直接ベータグルカンがガンに働いてがん細胞を小さくするわけではありません。その特徴としては、体の免疫力を高めることによって、間接的にガンを小さくする効能があるのです。最近では、ベータグルカンの効能の応用性が研究されています。それにより、がん治療だけではなく、アレルギー疾患やアトピー性皮膚炎にも効果があるといわれています。ガンの発生は、免疫力が低下することによるものです。一方アトピー性皮膚炎やアレルギー性疾患は、免疫反応が敏感すぎることで起ります。ベータグルカンなど、キノコから抽出される多糖類にはこのような過剰な免疫反応を抑えて正常化させます。アレルギー反応やアトピー性皮膚炎を改善する効能があると考えられています。体調のリズムを整える効能が、ベータグルカンを含むキノコ類にはあるといえるでしょう。そのうえ多くの研究者によって公表されていることですが、疫病の回復力を高める効能や、成人病を予防する効能などもあるようです。