子供に広がっているメタボリック症候群も問題になっています。肥満の子どもは増える傾向にあり、30年前と比べてもそれは約2倍で、10人に1人は肥満だということになるのです。子どものメタボリック症候群は、運動不足や不規則な生活、脂肪の多い食事、それからコンビニなどでいつでも買ってものが食べられる環境などが原因となっているのです。子どものときに肥満やメタボリック症候群になっていると、約70%が大人になっても移行する傾向にあります。子供といえどもひどい肥満であると、糖尿病や高血圧のような生活習慣病にかかる可能性が高くなります。子供が肥満気味だと感じる人は早めに検査等を受けてメタボリック症候群の予防をすることが大切です。厚生労働省からも、6歳から15歳のメタボリック症候群診断基準が出されているのです。子どものメタボリック症候群がそれくらい多く、予防と対策が必要とされていることを証明していることになります。しかしメタボリック症候群の予防といえども、無理なダイエットを子どもに強制するのはいい法方だとはいえません。子供のメタボリック症候群の一番の予防法は食生活の改善です。発育期の子どもには、スナック菓子などを摂り過ぎないようにしたり、3度の食事をバランスよくきちんと食べさせることの方が重要なことなのです。また規則正しい生活を心がけ、家の中でテレビゲームばかりするのはやめて外で元気よく体を動かして遊ぶことも肥満のいい予防になるでしょう。